ケモノ玉

Portfolio

ケモノ玉

何かの動物の手、それがケダモノ。
ケダモノが玉に乗ってるのが、ケモノ玉。

玉は、いろんな作家さんに作ってもらっています。
小さいコラボがやってみたかったんです。

それぞれがその方らしい玉をくださると、
どんなケダモノを乗っけちゃおうか、ワクワクする。

井上枝利奈さんの塊削り玉

雪の赤ちゃん
霰の粒は、キラリと光る明るさも持ち合わせている。
一粒ずつが赤ちゃんだったら綺麗だな。

今にも雹でも降りそうな空

ガラスの塊からダイヤモンドカット。
それはキラキラとは違う鈍い冬の空を思わせる。

安達寿英さんのアップリケ玉

遥か遠くをみつめる

日曜日
眩しい
眠たい

湊久仁子さんの真っ黒真っ白玉

冬眠から覚めた
黒い奴が
彷徨う

ひとひらずつ
やわらかく
ほどける

川﨑和美さんの鋳造玉

千里眼
先を見通し、災害から主人を守る役目を持つ千里眼。
この玉を見て、千里眼の目を思いつきました。

順風耳
いながらに世界のあらゆる出来事を聴き知ることができる、
千里眼と対の守護神。
耳の中にこんなのが棲んでいるのではないだろうか。

曽田伸子さんの真鍮玉

灯台守
中に真鍮線。
地球や宇宙や航路のようなものを感じ取りました。
灯台守になってしまったケダモノ。

岬のはじに 三軒の家
真鍮線をガラスの外側に巻いて。
Googleマップに載っていない地の果てに、
連れて行ってくれそうな気がしました。

山崎葉さんのミドリ玉

山笑ふ

おいでよ。
いっしょに 連れて行ってあげる。

石山瞳さんのケーン玉

全部あげるよ

玉乗り
熊の子
転げて 八つ当たり

子供たちの
笑い声が
大好きなピエロ

一ノ宮千佳さんの削り不透明玉

水たまりを覗く
ケダモノ

ちょうちょ
ちょうちょ
なのはにとまれ

またね。
きっとね。
さようなら。

石井洋平さんの凝り玉

何か違う。
分かっている。

ひなげしの丘

カメ弾
亀で手榴弾。

寒くなると 想い出す人がいます。
心のともし火を見出しました。
ケダモノも微妙な透け感求めてみました。
マフラー付き。

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