六月初旬の二人展のタイトルを青水無月(アオミナヅキ)としました。
水無月はこの季節の別な呼称ですが、一年の中で最も木々が成長し、緑を濃くするとき。
梅雨にも差し掛かり、ぐんぐんと樹木は成長します。エネルギーを放出して、このあとの暑い夏にむけて逞しく若々しく生命力が溢れるときです。
一方で、その頃人間は、長雨と蒸し暑い空気に慣れずにいます。
六月三十日は夏越しの祓い。半年分の穢れを祓う。あおはみどり、みどりは木々の緑です。樹木の力を借りて、この季節を乗り切りましょうという意味を込めたタイトルでした。
六月初旬の二人展のタイトルを「青水無月」(アオミナヅキ)としました。
水無月はこの季節の別な呼称ですが、一年の中で最も木々が成長し、緑を濃くするとき。梅雨にも差し掛かり、ぐんぐんと樹木は成長します。エネルギーを放出して、このあとの暑い夏にむけて逞しく若々しく生命力が溢れるときです。
一方で、その頃人間は、長雨と蒸し暑い空気に慣れずにいます。六月三十日は夏越しの祓い。半年分の穢れを祓う。あおはみどり、みどりは木々の緑です。樹木の力を借りて、この季節を乗り切りましょうという意味を込めたタイトルでした。
さて、展示作品の中でケダモノたちも季節感を演出。緑のケモノ玉を多めに並べました。そのうちの2匹をご紹介します。
鹿児島に展覧会をさせてもらいに行ったことがあります。
ギャラリーの目の前の桜島が噴火していました。
よくあることなのか鹿児島の人は騒ぎませんが、私は煙を吐く桜島を目の前にして、そして数時間で観葉植物の葉に灰が積もるのを見て圧倒されました。展覧会を企画してくださったギャラリーは、地元の社交場であり、全ての文化人が集まったようなパーティーを開いてくださいました。ちょうど西郷隆盛のドラマを放送している時でもあり、街も輝いていたように思います。建物も人も食べ物も、東京とは違い、スケールが大きくゆったりで本当に旅に来たなあと感じられました。
その後間もなくして、ギャラリーのオーナーがずっと患っておられたご病気で亡くなりました。
もう会えない人と、空間と、空気と、あの空を想像しました。目の前の桜島や、濃い緑を忘れない。旅の思い出を玉の中に込めました。
私の作品には、ストーリーをもとに制作しているものが多くあります。今回は作ったきっかけのようなお話を聞いていただきました。
銀と砂の風景 2点セット¥14,000(税込)