ある日
腹の立つことがあって、粘土にあたっていたら 生まれました。
腹の立つことがあって、粘土にあたっていたら生まれました。
何かの獣の姿を想像して作っていました。
できあがると、それは怒っているというより、拗ねているように見えました。
銀の爪を差し込んで、ガラスを鋳造してやると、緑青の甘皮が生えました。
獣にもなっていない、これらのことを ケダモノと命名してやりました。
ケダモノは5センチ。ケダモノは銀の爪をもつ。ケダモノは群れない。ケダモノは独りぼっち。